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統計データ
統計データ

TakumiMap®の持つ大きな機能の一つとして、「統計データの読み込みと表示」機能が挙げられます。地図データの上に統計データを重ねて表示すると、各地域の特徴がはっきり浮かび上がってきます。以下にその機能の内容と使い方について、メインツリー内の順にご説明します。

MID MIF インポート機能

MapInfo 形式のデータファイルである、MIDMIF ファイルのうち、統計データとしての条件を満たすものをインポートし、地図上に表示させることができます。

使い方は、次項の「全国500m統計インポート」とまったく同じです。次項をご参照ください。

簡易行政界(市区町村別)統計インポート機能(v3の追加機能)

500m メッシュに分割されている統計データを、簡易的に全国の行政界ごとにまとめ、市や郡に(東京都のみ区別)分割した統計データをインポートし、地図上に表示する機能です。市区町村ポリゴンの統計データを簡略化したものとしてもお使いいただけます。

分割された地域のデータを複数選択し、結合してインポートできます。

市と郡に分割されたデータを複数選択し、地図上で結合して表現できます。

地図上をクリックするとその市や郡(東京都のみ区別)の行政界データを選択、結合しインポートすることができます。

簡易行政界統計 インポート手順

メインツリー内、「統計・CSV レイヤ」―「統計レイヤ」―「簡易行政界統計 インポート」をダブルクリックします。すると下図のような「CSVX インポート」ウィンドウが現れます。

統計データ CSVXインポート

(図21:統計データ CSVX インポート)

リストから地区、県、郡、市区町村を選ぶと該当する行政界が地図上に表現されます。

全国500m 統計データのインポート機能

全国を500m メッシュに分割した統計データをインポートし、地図上に表示する機能です。

人口統計から昼間人口まで、全115 指標を網羅します。市、郡(東京都のみ区)に分割されたデータを複
数選択し、地図上で結合して表現できます。インポート手順を、以下に記します。

市と郡に分割されたデータを複数選択し、地図上で結合して表現できます。

インポート手順を、以下に記します。

全国500m 統計インポート手順

メインツリー内、「統計・CSV レイヤ」―「統計レイヤ」―「全国500m 統計インポート」を
ダブルクリックすると下図のような「CSVX インポート」ウィンドウが表示されます。

01.

CSVX インポートウィンドウ

〈 図22:CSVX インポートウィンドウ 〉

このツリー内を下図のように、「地方」-「県」の順にダブルクリックをするか、ツリービューの+マークをクリックし、チェックボックスにチェックを入れます。

02.    

地域市区町村の選択

〈図23:「地域」-「市区町村」の選択〉

このリスト内から呼び出したい市や郡(東京都のみ区が選択可能)を選択します。
すると、地図上の核当するエリア下図のように赤く表示されます。また、地図上で選択したい場所にマウスポインタを置き、左クリックして選択することもできます。

03.

市区町村選択直後の状態

〈図24:市区町村選択直後の状態〉

右下の「人口ゼロエリアを読まない」チェックボックスをチェックすると人口がゼロのメッシュを除外してデータを読み込みます。

04.    

人口ゼロエリアを読まない

〈図25:人口ゼロエリアを読まない〉

呼び出したい「地域」や「人口ゼロエリアの読まない」有無の選択がチェックボックスにできたら、最後に「インポート実行」ボタンを押します。

05.    

インポート実行前の状態

〈図26:インポート実行前の状態〉

インポート作業が開始され、しばらくすると保存するためのファイル名を尋ねてきます、ここで、キーボードからファイル名を入力して"OK"ボタンクリックします。

06.    

インポート後のファイル名設定

〈図27:インポート後のファイル名設定〉

しばらくすると下図のような表示となり、統計データのインポート作業が完了します。

07.    

統計データインポート直後の状

〈図28:統計データインポート直後の状態〉

データロード後の動作について

メインツリー内に、全114の統計指標が表示されます。

地図上に、500m x 500mの統計エリア(青い四角形)がたくさん表示されます。

各統計エリアに対応する数値データを束ねた表、「リストビュー」が表示されます。

以後、メインツリー内の指標リンクをダブルクリックすると、各々の数値に応じた配色で、地図上の統計エリアが着色されます。

面積按分機能(v3の追加機能)

手描きエリアがメッシュやポリゴンの一部分にしか掛かっていない場合に、その一部分の面積をメッシュやポリゴン全体の面積に対して比率を計算し、その比率の分だけメッシュやポリゴンに組み込まれているデータを抽出する事が出来るようになりました。これにより抽出データの精度が向上しました。下図の円に沿ったメッシュがこの面積按分機能により抽出されています。尚、操作方法等は従来と全く変わらず、抽出時に自動的に面積按分機能が働いています。

面積積分による抽出データ

(図29:面積按分による抽出データ)

選択範囲は赤円内の抽出データ

■□選択範囲は赤円の掛かったメッシュの全体データを含めた抽出データ

統計レイヤの表示オンオフ

各種指標の一番上の「レイヤ表示」をダブルクリックすると、統計レイヤそのものの表示がオフになります。

500m メッシュ等のインポートした表示のオン・オフをします(v3の追加機能)。

その下の「強調レイヤ表示」は、次項以降でご説明する「凡例を選択して強調表示」された際の、赤い強調表現をオフする機能を持ちます。

文字レイヤの表示オンオフ/ラベルモード/ラベルの設定

メッシュに付帯する統計データ情報の文字列の表示のオン・オフをします(v3の追加機能)。

統計データのロード直後は、オフになっているのですが、このコマンドをダブルクリックすることで、文字のレイヤをオンにすることができます。表示されるのは、現在表示されている指標の数値データ(総人口なら、各500mメッシュの人口データ)そのものです。

統計データの文字レイヤ

〈 図30:統計データの文字レイヤ(総人口) 〉

その下の「強調レイヤ表示」は、次項以降でご説明する「凡例を選択して強調表示」された際の、赤い強調表現をオフする機能を持ちます。

凡例表示で選択した統計情報の文字レイヤとラベルの設定で設定した文字レイヤのオン・オフをします(v3の追加機能)。

統計データの文字レイヤ画像

〈 図31:統計データの文字レイヤ(ラベルモード) 〉

その下の「ラベルの設定」で、ラベルモードで何をラベルにするかを設定します。統計データの持つすべての指標をラベルとして設定できます。

500m メッシュに表示する情報を必要に応じて、最大3 つまで表示する、しないを選択することができます(v3の追加機能)。

ラベルの設定ウィンドウ

〈 図32:ラベルの設定ウィンドウ 〉

強調レイヤの表示オンオフ

「強調レイヤ表示」は、次項以降でご説明する「凡例を選択して強調表示」、もしくは「マウス左クリックで選択して強調表示」された際の、赤い強調表現をオフする機能を持ちます。

凡例表示後、絞込みを行った結果、表現される、赤い強調表示のオン・オフをすることができます(v3の追加機能)。

統計データ一覧

メインツリーの「統計レイヤ」フォルダの下には、「統計データ一覧」というフォルダが存在しています。この下には、「MIDMIF インポート」ならびに、「全国500m 統計インポート」でインポートされたデータの、インポート後のファイル名一覧が表示されています。上記例では、「首都圏」というファイルがこの統計データ一覧フォルダの下に追加されています。

一度インポートしてしまえば、以後はこのフォルダ下から直接読み込むことができます。

同じ地域の統計データも、違うファイルにインポートすれば別々のものとして扱えます。

具体的には、拡張子でいうと「 .csvdb 」、「 .csvx 」、「 .mifb 」の3種類のバイナリファイルが保存されています。保存先のフォルダは、インストール先ルートが「C:\Program Files」だとした場合、デフォルトで

C:\Program Files\匠\TakumiMap\stat

です。この位置になければ統計データ一覧としてメインツリーの中に出てきませんので、関連するファイル群はここから動かさないことをお薦めします。

メインツリーの「統計データ一覧」の真上でマウス右クリックすると、「フォルダの作成」という小さいメニューが現れます。これを選択して名前を決めると、フォルダを作ることができます。
インポートした統計データの数が増えてきたなど、整理するのに便利です。

Or表示のオンオフ(v3の追加機能)

強調レイヤ表示で表示する際、500m メッシュの1 つ1 つを赤枠で囲みますが、複数の凡例表示での選択を行って残るOr 表示での赤枠をオン・オフすることができます。

統計データ内容

メモリに展開された統計データが含む指標名(総人口など)が表示されています。

指標名をダブルクリックすると、下図のように地図上の統計エリアが色分け表示されます。
このとき同時に、ウィンドウ左下に「凡例ビュー」、右側に「レポートビュー」が表示されます。

総人口を表示した例

〈 図33:「総人口」を表示した例 〉

以後、様々な指標を選択して、次々と表示を切り替えて表示することができます。

一度展開した統計データは、ツリー上で右クリックしてメモリから消去することができます。

よく見る統計データ項目をツールバーにドラッグ&ドロップしてボタンにしておくと便利です。

作成したツールバー

〈 図34:作成したツールバーの例 〉

凡例ビューを使った条件抽出(強調表示)

凡例ビューに色分け表示された各行(レンジ)のうち、狙ったレンジをマウスで左クリックすると、該当する地図上のエリアを赤く強調表示します。この機能によって、地図上の状況をクイックに掌握することができます。

具体的な条件抽出の手順を、以下にご説明します。

統計エリア抽出手順

凡例ビューに色分け表示された各段階(レンジ)のうち、狙ったレンジをマウスで左クリックすると、該当する地図上のエリアを赤く強調表示します。この機能によって、地域の特性や特長をクイックに掌握することができます。

01.

下図のように、他のレンジも左クリックしていって、複数のレンジを選択することもできます。

02.    

凡例から総人口の上位31%を強調表示した例

〈 図35:凡例から、総人口の上位32%を強調表示した例 〉

上図のように、特定の指標(例えば「総人口」)が強調表示されている状態で、新たに他のデータ項目(例えば「1人世帯数」)を選択すると、従来の凡例の隣に、新しくもう一つの凡例が加わり、地図上のポリゴン色も変わります(下図では紫⇒緑)。

03.

指標からのうち一人世帯数を選択

〈 図36:指標からのうち「1人世帯数」を選択 〉

この状態で、新しく加わった凡例の中から特定のレンジを選択すると、先に選択していたものと合わせて、2つの条件(AND 条件)を満たす地域が地図上に赤く強調表示されます(どちらか一方の条件を満たす地域は、赤枠で強調表示されます)。

04.    

一人世帯数の最上位レンジ16%を選択

〈 図37:「1人世帯数」の最上位レンジ16%を選択 〉

つまり上図の場合、赤く強調表示されているの地域は、「たくさんの人が住んでいて、かつ、一人暮らしの方が多い地域」ということになります。また、両方合わせると、どちらかの条件(OR 条件)を満たす地域という意味を持ちます。

05.    

同じように次々と他の指標を選択することで、新しい条件を加えていくことができます。例えば、指標から「65 歳以上人口総数」を選択し、新しく表示される凡例の上位レンジを選択すれば、今度は「たくさんの人が住んでいて、かつ、一人暮らしのお年寄りが多い地域」ということになります。このようにして、マウスを使った直感的で簡単な操作から、効果的な地域条件検索を行うことができます。

06.    

凡例ビューは最初、上図のようにウィンドウ左下にドッキングしていますが、一旦取り外し、ウィンドウ下部に再ドッキングにすると横長となり、各指標のレンジ選択状態をわかりやすく見ることができます。横長にした凡例ビューを見ながら、各統計データ項目の選択状態を自在に変更していくことにより、地域の実情を直感的に捉えることができます。

07.    

1人暮らしのお年よりが多い地域の見やすいレイアウト

〈 図38:「1人暮らしのお年よりが多い地域」の見やすいレイアウト例 〉

一度選択されたレンジは、各凡例ビューの上にある、「クリア」ボタンを押すことによって、各々選択解除することが可能です。

また、各凡例右上の[×]ボタンを押せば、凡例そのものを削除して、指標の選択ごと取りやめることができます。

凡例ビューは、統計表現を変えることができます。上  部にある「均等」と表示されたコンボボックス右の[▼]ボタンを押すと、選択できる統計表現の一覧が表示されます。各々の意味は下記の通りです。

クリアボタンを×ボタン

〈 図39:[クリア]ボタンと[×]ボタン 〉

統計表現の選択

〈 図40:統計表現の選択 〉

標準偏差

データの値から標準偏差値を計算した後、データ平均値を中心にしてその上に、標準偏差値 x 1 倍、x 2 倍、x 3 倍・・・、平均値の下に標準偏差値x -1 倍、x -2 倍、x -3 倍・・・というふうにプラス・マイナスのレンジ(幅)を設け、そこに入るサンプル数やパーセンテージとして示す表現手法です。
全体の傾向を見るのに適しています(理論上、平均値から標準偏差の範囲±1 倍に全データの60%が入り、±2 倍に全データの95%が入ります。平均値が低いと、レンジを示す数値表記がマイナス表現になる場合もあります)。

データを元に計算し、レンジ幅が均等になるように凡例を作成する手法です。例えばレンジ数(凡例の行数)が6だった場合、データの最大値から最小値を引いた値を6で割った数値が、レンジ幅ということになります。

レンジ均等

中央分割

データ平均値を中心として、データの最大値と最小値を分割する表示です。
中心(平均値)からどれだけ離れているかという意味付けを色で表現します。

均等

データのサンプル数を均等に割り振って凡例を作成する手法です。例えば、統計データのサンプル数が120 でレンジ数が6の場合、1レンジのデータ数は20個(120 サンプル÷6 レンジ)ずつになります。

傾向

文字通り統計情報の「傾向」や「偏り」を見るために弊社が考案した表現手法です。データが「0」のサンプルを集めて最下位レンジに分けた上で、残ったサンプル内の分布をレンジ均等で表現します。デフォルトで6レンジ表示になっています。

ユーザー

凡例のしきい値をユーザーが設定することができますが、その設定を呼び出す際に、この項目を選択します。

TakumiMap®は、一度に複数の統計データを読み込むことができますが、その際、複数の統計データが1つの凡例ビューを共有することになります。その表示切り替えを、凡例ビュー下にある「ビュー表示切り替え」タブで行います。

ビュー表示切り替えタブ

〈 図41:ビュー表示切り替えタブ 〉

ここをダブルクリックすると、同様の他のビュー(リストビューや、情報ビュー等)も一斉に切り替わります。

凡例ビューの上で右クリックすると、「コピー」という文字が表示されます。これを選択すると、現在の凡例ビューの表示状態がクリップボードにコピーされます(メタ形式でのコピー)。レポートを作成するときなど、便利な機能です。

凡例ビューのコピー

〈 図42:凡例ビューのコピー 〉

凡例ビューの編集

凡例ビューは、その設定条件を、統計表現だけでなく様々に変えることができます。この設定は、各々の凡例ビュー上部にある、[設定]ボタンから呼び出す「凡例編集ダイアログ」上で行います。

凡例編集ダイアログ

〈 図43:凡例編集ダイアログ 〉

凡例編集ダイアログ(アナログ版)…注)別にデジタル版があります

◇ レンジ数と色

[レンジ数]コンボボックス

凡例内部の行数(レンジ数)を設定できます。コンボボックス右の[▼]ボタンを押すと、2~16段階で選択肢が表示されます。

上位の色[変更]ボタン・下位の[色変更]ボタン

凡例の上位の色および下位の色を設定します。ここで設定した2色と、レンジ幅で、凡例内部と地図上を彩るグラデーションが自動発生します。

色の設定ダイアログ

〈 図44:色の設定ダイアログ 〉

[レンジごとに色設定]ボタン

このボタンを押すと、下図のようなウィンドウが現れ、レンジごとに個別に色をつけることができます。凡例表現としては、上位と下位の色を設定し、全体をグラデーションで表すのが標準的ですが、特定のレンジごとにまったく違う色を使うことでまた違った印象を得ることができます。

レンジごとに色設定ダイアログとその結果

〈 図45:レンジごとに色設定ダイアログとその結果 〉

枠線の有無チェックボックス・枠線の色[変更]ボタン

ポリゴンを囲む枠線を描画するかどうか、そして描画する場合何色にするか、を設定します(システムの都合上、枠線に薄い色を使った場合、変化が見にくいことがあります)。

 テンプレート一覧コンボボックス

上記ボタンで追加されたテンプレートの一覧を見て、選択することのできるコンボボックスです。

テンプレート[上書き]ボタン

テンプレート名称が上記コンボボックス表示されている時このボタンを押すと、現在の設定状態を同名のテンプレートに上書き保存します。

テンプレート[名称]ボタン

テンプレート名称が上記コンボボックス表示されている時このボタンを押すと、下図のような横長ウィンドウが開きます。キーボードで名称を変更し[OK]ボタンを押すと、テンプレート名称を変更できます。

テンプレートの名称変更ダイアログ

〈 図47:テンプレートの名称変更ダイアログ 〉

テンプレート[削除]ボタン

テンプレート名称が上記コンボボックス表示されている時このボタンを押すと、そのテンプレートを削除します。

◇  プレビュー

プレビューには、この凡例編集ダイアログ内部の設定状況が反映されます。

◇  詳細

[しきい値をユーザー設定]ボタン

凡例の各レンジ幅を、しきい値設定としてユーザー独自に設定することができます。例えば下図のように、きりの良い数値に設定することで、後の範囲絞込みに役立てることができます。

凡例のしきい値設定ダイアル

〈 図48:凡例のしきい値設定ダイアログ 〉

[少数を四捨五入する]チェックボックス

凡例の各レンジを構成する数値表記を詳細に変更することができます。[少数を四捨五入する]チェックボックスにチェックを入れると、すべての数値表記を四捨五入し、整数表記にします。

[件数を表示する]チェックボックス

このチェックボックスにチェックを入れると、各レンジに何件のデータが存在するかを示す「件数」が凡例内に表示されます。

[パーセンテージを表示する]チェックボックス

このチェックボックスにチェックを入れると、凡例内各レンジの行末に、各々のレンジが全体の何パーセントであるかを示す「パーセンテージ」が表示されます。

[数値にカンマを含める]チェックボックス

このチェックボックスにチェックを入れると、すべての数値表記の3桁おきに「,」カンマが入ります。

[数値に付加]コンボボックス

各数値の頭に、「\」もしくは「$」を付加することができます。

◇  備考

凡例の設定には工夫のしがいがあります。例えば下図は人口統計を表示した一例ですが、上位も下位も、ともにとても薄い色を使っているため、背景の地図が完全に透けています。この状態ですと、統計エリアの存在はまったく気になりませんので、普通の地図用途に使えます。そして、ほんの少し焦点をずらせば、黄色の強い地域の人口が多くて、青が強い地域は少ないということに意識が届きます。その目でこの表示を見直すと、様々なものが見えてきます。

人口の多いところは黄色く少ないところは青いという例

〈 図49:人口の多いところは黄色く、少ないところは青い、という例 〉

◇ テンプレート

[今の状態をテンプレートに追加]ボタン

このボタンを押すと、その時点でのこの凡例編集ダイアログ内部の設定状況に名前をつけてテンプレートとしていくつでも保存しておくことができます。

テンプレート一覧

〈 図46:テンプレート一覧 〉

マウス左クリックで選択して強調表示

〈 図50:マウス左クリックで、選択して強調表示 〉

凡例ビューのレンジ選択と左クリック選択との共存

〈 図51:凡例ビューのレンジ選択と、左クリック選択との共存 〉

マウス左クリックで選択して強調表示

地図上に表示された500m統計メッシュを左クリックすることで、そのメッシュを選択し、強調表示することができます(左クリック選択)。

選択の結果は、後述のリストビューやレポートビューにデータの集計結果として現れます。
したがって、この機能を使うことによって、地図を目で見ながら、集計データを確認しながら少しずつ範囲選択をしていくことができます。

事前に凡例ビューによるレンジ選択がされている状態で、強調されていないメッシュを左クリック選択すると凡例選択に追加され、逆にすでに凡例選択されているメッシュを左クリック選択すると、選択が解除されます。 このとき、追加されても解除されても、凡例ビュー内のレンジ選択は解除されます。

左クリック選択の状態が先行しているとき、凡例ビューによるレンジ選択を実行すると、左クリック選択はすべて解除されます。

左クリック選択時は,「マウス左クリック時の動作選択」ダイアログ内の、「左クリック時の動作を固定」しておくと、統計メッシュをクリックするだけで次々と左選択されていきますので、手軽で便利です。

マウス左クリック時の動作選択ダイアルログ設定例

〈 図52:「マウス左クリック時の動作選択」ダイアログ設定例 〉

リストビューの操作

ここで、ウィンドウ上部にある、「リストビュー」を見てみます。リストビューには、地図上に描 画されている統計データの内容が文字と数値で表現されています。簡単に言うと地図上の 四角形(統計ポリゴン)1つがリストビューの1行に相当します。

リストビュー

〈 図53:リストビュー 〉

リストビューの操作方法

◇ [範囲選択]コンボボックス

凡例ビュー内が何らかの条件で選択状態にあるか、あるいは左クリック選択されていて地図上の統計エリアのいくつかが強調表示されているとき、各エリアに対応するリストビュー内の各レコードの先頭の□印がとなり、現在の状態を表現します。リストビュー左上のコンボボックスを操作すると、この□■□を使って、リスト内の表示条件を絞り込むことができます。

各レコードの先頭で、強調状態を表す

〈 図54:各レコードの先頭で、強調状態を表す 〉

すべて表示

行の頭にある記号の種類に関係なく、すべてのレコードを表示します。

■□エリアのみ表示(OR 条件)

これを選択すると、リスト内の表示が絞り込まれて下図のようになります。結局これは、■□両方合わせて、複数の凡例選択条件における言わば「OR 条件」に該当するレコード群ということになります。タイトル部に、現在表示中のレコードが全部で何件存在するかが表示されますが、これは「凡例ビューで選択された複数の条件のうち、どれか一つでも条件を満たすエリアの数」ということになります。

□のみ表示が選択された状態

〈 図55:「■□のみ表示」が選択された状態 〉

■□エリアのみ表示(AND 条件)

これを選択すると、リスト内の表示が絞り込まれて下図のようになります。結局これは、複数の凡例選択条件の、言わば「AND 条件」に該当するレコード群です。タイトル部に、現在表示中のレコードが全部で何件存在するかが表示されますが、これは「凡例ビューで選択された全ての条件を満たす地域の数」ということになります。

■のみ表示が選択された状態

〈 図56:「のみ表示」が選択された状態 〉

リストビューの各フィールドには、各々の合計値と平均値が、常時表示されています。
AND条件やOR条件等でリスト表示が絞り込まれると、この合計値・平均値も増減しますので、範囲選択をしていく上で重要な指針となります。

◇[CSV 保存]ボタン

現在リストビュー内で選択されているレコード群(■□のみ、もしくはのみ)を抽出し、それらを新しいCSVファイルとして保存する機能です。本製品に添付されている「日本全国500mメッシュ統計データ」は、ライセンスの都合上、先頭の4フィールド(メッシュコード、都道府県名、市区町村名、行政コード)のみの出力に機能が制限されています。MIDMIFインポートした統計データにはこの制限はありません。

◇[リスト抽出]ボタン

現在リストビュー内で選択されているレコード群(■□のみ、もしくはのみ)を抽出し、それらを一組の新しい統計データとして、メインツリー内の「統計データ内容」の下に作成する機能を持つボタンです。ボタンを押すと下図のようなファイル名設定ウィンドウが現れ、ファイル名を指定して「OK」すると抽出が実行されます。下図は、凡例ビューで、「総人口」、「1人世帯数」、「65歳以上人口総数」の3つすべてが多い地域を抽出した例です。抽出した後は、通常の統計データのように扱うことができます。次図では、新しくつくられたグループの中で、総人口による色分け表示を行っています。

◇[クリア]ボタン

このボタンを押すと、地図上の■□強調表示をすべてクリアします。この時、複数の凡例表示状態も解除され、最後に選択した指標の凡例のみが残ります。

リスト抽出結果例

〈 図57:リスト抽出結果例 〉

強調表示をクリアするボタン

〈 図58:強調表示をクリアするボタン 〉

◇「表示切り替え」タブ

TakumiMap®は、一度に複数の統計データを読み込むことができますが、その際、複数の統計データが1つのリストビューを共有することになります。その表示切り替えを、凡例ビュー下にある「ビュー表示切り替え」タブで行います。

ここをダブルクリックすると、同様の他のビュー(凡例ビューや、情報ビュー等)も一斉に切り替わります。

◇「エクセル」ボタン(v3の追加機能)

リストビューを表示した状態(図70)でエクセル編集ボタンをクリックすると、エクセルが起動し、インポートしたエクセルシートが表示されます。

ビュー表示切り替えタブ

〈 図59:ビュー表示切り替えタブ 〉

リストビュー

〈 図60:リストビュー (データはサンプルデータの横浜市会員データサンプル) 〉

起動したエクセルシートに入力し、修正することが出来ます。

◇「カラム編集」ボタン(v3の追加機能)

リストビューを表示した状態(図60)でカラム編集ボタンをクリックすると、カラム編集ウィンドウ(図61)が表 示されます。

リストビュー

〈 図61:リストビュー (データはサンプルデータの横浜市会員データサンプル) 〉

図61では、図60で表示されている、どの列の表示をするかを、設定することができます。

例えば、図61のように「電話番号」の表示チェックを外すと、リストビューの表示から、電話番号の列が削除され、表示されなくなります。必要ない列を削除することで、画面上にその時に不要な表示がされないため、画面表示が簡略化されます。

カムラ編集ウィンドウ

<図62 カラム編集ウィンドウ>

情報病ビュー

〈 図63:情報ビュー 〉

情報ビュー

リストビュー上で1行を選択すると、該当する統計ポリゴンに表示がジャンプします。
このとき、その統計ポリゴンの持つ情報が、「情報ビュー」として自動的に表示されます。

地図上で統計エリアを1つ選択すると、「マウス左クリック時の動作選択ウィンドウ」が表示されますが、ここで、「図形情報の表示」ボタンを選択しても、上記と同じく情報ウィンドウが表示されます。そのとき、対応するリストビューの行(レコード)も選択状態となります。

情報ビュー上でマウス右クリックすると、下図のような「コピーメニュー」が現れます。このうち、「行コピー」を選ぶと選択されている行だけを、「全コピー」を選ぶと、情報ビューに表示されているすべての文字列を、クリップボードにコピーします。

情報ビューのコピーメニュー

〈 図64:情報ビューのコピーメニュー 〉

レポートビュー

〈 図65:レポートビュー 〉

レポートビュー

統計データをロードした直後に、メインツリーでなんらかの指標が選択されたとき、あるいはメインツリー内の「統計・CSVレイヤ」の下の、「レポートビュー」コマンドをダブルクリックすると、下図のようなビューが表示されます。内容は、現在表示されている統計データの様々な数値情報(合計値、平均値、パーセンテージ等…)です。■□選択範囲内での数値情報も網羅されますので、条件を絞り込む際にガイドとして役立ちます。

「最大値」「最小値」は、クリックすることで地図をその地域にジャンプします。

レポートビュー上でマウス右クリックすると、下図のような「コピーメニュー」が現れます。このうち、「行コピー」を選ぶと選択されている行だけを、「全コピー」を選ぶと、レポートビューに表示されているすべての文字列を、クリップボードにコピーします。

レポートビューのコピーメニュー

〈 図66:レポートビューのコピーメニュー 〉

◇  各種ビューの自動起動設定

リストビュー、凡例ビュー、レポートビュー、情報ビュー等の各ビューは、様々な場面で自動的に開かれますが、この動きが煩雑で困る場合、設定で抑えることができます。メインツリーの下の方にある、「オプション」-「その他オプション」の中でその設定を行います。各項目にチェックが入っていると、自動起動となり、チェックを外すと、自動起動しなくなります。

その他の

〈 図67:その他オプションで各種ビューの動作設定 〉

検索ビュー(v3の追加機能)

検索ビューでは、インポートした統計データやCSV データの数値を使って条件で絞込み、強調表示させることができます。

検索ビュー手順

まず、インポートした統計データやCSV データを表示させます。
(図では、「北九州市」の統計データを参照しています)

統計データ内容を表示した直後の状態

(図68:統計データ内容を表示した直後の状態)

統計データ計算機能

統計データが含む指標のデータは、各データ間で相互に計算させることができます。

例えば、下記のような例が考えられます。
 「総人口男」 ÷ 「総人口」 = 「男性人口シェア」
 「1人世帯数」 ÷ 「世帯総数」 = 「1人暮らしシェア」
 「20~24 歳人口」 + 「25~29 歳人口」 = 「20 台人口」

これを行うためにご用意したのが、「統計データ計算」ウィンドウです(下図)。具体的な使い方について、以下でご説明します。

統計データ計算機能の使い方

◇  起動

メインツリー、「統計CSVレイヤ」-「統計レイヤ」の下の、「統計データ計算」をダブルクリックして、下図のような「統計データ計算ウィンドウ」を起動します。

◇ 操作の流れ(若い女性シェアの求め方)

具体的な使い方として、ここでは「若い女性シェア」の求め方を例にとって統計計算の方法をご説明したいと思います。

計算対象となる統計レイヤの選択

01.

TakumiMap®では、一度に複数の統計データを別々に扱えますので、メモリ上に複数の統計レイヤがロードされている可能性があります。その中のどの統計データを計算の対象とするか、下図のコンボボックスで選択します。(統計データが1つしかない場合は選択の必要はありません)。ここでは、「首都圏.csvdb」が選択されていることをご確認ください。

計算の結果できる新しい指標の名称入力

02.

計算の結果、新しい指標が作成されるのですが、ここではその指標に名称をつけることができます。ここで登録した名称は、メインツリーやリストビュー等に表示されますので、わかりやすいものが望ましいです。今から試しに「若い女性シェア」を計算しますので、ここではそのままを名称にします。

統計データ計算ウィンドウ

〈 図69:統計データ計算ウィンドウ 〉

計算対象データ選択コンボ

〈 図70:計算対象データ選択コンボ 〉

新しい指標の名称入力

〈 図71:新しい指標の名称入力 〉

基本的な考え方

03.

統計データ計算ウィンドウには、統計データが含むすべての指標を表示する2つの大きなボックスがありますが、大まかには、「1つめのボックスを、2つめのボックスで、どう四則演算(+,-,×,÷)するか」
という考え方で計算を行います。

1つめのボックス内で指標の複数選択

04.

各ボックス内では、各指標をマウス左クリックすることで複数の指標を選択することができます(一度クリックしたら選択され、同じ場所を再度クリックすると選択解除されます)。選択された複数の指標は、ボックス内で単純に合計されます。ここでは、1つめのボックスで、右図のような4指標を選択してみます。これはつまり、「15~34歳人口女性」を選択したのと同じ状態にある、ということになります。

1つめのボックス内で複数の指標選択

〈 図72:1つめのボックス内で複数の指標選択 〉

演算子(+,-,×,÷)の選択

05.

2つのボックスの間にある、「+」と書かれたコンボボックス右の[▼]ボタンを押してみて下さい。4つの演算子が現れます。この中の一つを選択して、2つのボックス間の計算方法を設定します。ここでは「÷」を選択します。

2つめのボックス内で指標選択

06.

2つめのボックスでは、「総人口」を選択してみます。これですべての準備が整いました。ウィンドウは、下図のような状態になっているはずです。

計算準備の完了

〈 図73:計算準備の完了 〉

計算の実行

07.

最後に、上図のように[計算実行ボタン]を押して、計算を開始します。しばらくすると計算が終了し、計算結果がすぐに地図上に反映します。合わせて、凡例ビューやリストビュー、レポートビューなども連携して更新されます。

[平均計算を実行]ボタンについて

08.

ここでご説明した一連の流れの中では出てきませんでしたが、1つめのボックスで複数の指標を選択した後、同ボックスの最下部にある[平均計算を実行]ボタンを押すと、選択した複数指標の平均を計算し、結果を上記07.のように地図上に反映します。

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