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ユーザー図形

ユーザー図形

v2 へのバージョンアップで追加された機能の中で最も大きいのが、ユーザー図形関連の機能です。この機能を使うと、地図上に下記のような各種図形を描画したり、編集したりすることができます。

  1. シンボル
  2. 文字付きシンボル
  3. テキスト(文字列)
  4. 線
  5. 四角形
  6. ポリゴン
  7. 円
  8. 半径指定円

以下に順を追って、ご説明します。

ユーザー図形の編集モードに入っている様子

〈 図118:ユーザー図形の編集モードに入っている様子 〉

編集モードON・OFF

このコマンドをダブルクリックすると、下図のようなユーザー図形の「編集コマンドツールバー」が現れ、編集モードに入ります(モードと言っても、他の処理とは共存します。例えば編集モードに入っている間でも、統計データの抽出等を行うことは可能です)。

「編集コマンドツールバー」は、意味的に下図のように大きく2つのパートに分かれます。ツールバーに向かって右側が「図形の追加機能」、左側が「図形の編集機能」です。

各々について、以下にその使い方を説明します。

ユーザー図形の編集コマンドツールバー

〈 図119:ユーザー図形の編集コマンドツールバー 〉

ユーザー図形の編集コマンドツールバー:図形の追加機能

シンボルの追加

編集コマンドツールバーに並ぶボタンのうち、「シンボル」を押します。すると、メインツリーの下側に出ている「図形プロパティ」が下図のようになり、地図上のマウスカーソルに追随するように、家の形をしたシンボルが現れます。

01.

この状態で、地図上の狙った場所を左クリックすると、家のシンボルがその場所に描画されます。同じシンボルを別の場所にいくつでも描画することができます。

02.    

描画するシンボルを変更したいときは、事前に図形プロパティの中にある、シンボル属性⇒シンボルから下図のような「シンボルパレット」を呼び出し、任意のシンボルを選択しておきます。シンボルパレットの上部にあるコンボボックスからは、他のジャンルを選択することもできます(デフォルトは「建物」)。

03.

文字付きシンボルの追加

編集コマンドツールバーに並ぶボタンのうち、「文字付きシンボル」を押します。すると、メインツリーの下側に出ている「図形プロパティ」が、次ページの図のようになり、地図上のマウスカーソルに追随するように家の形をしたシンボルが現れます。
そのシンボル下には「テキスト」と書かれています。

01.    

この状態で、地図上の狙った場所を左クリックすると、家のシンボル+「テキスト」という文字がその場所に描画されます。文字が付いていること以外は、シンボルの追加とまったく同じうごきです。

02.    

事前に、描画するシンボルを変更する方法はシンボルとまったく同じです。描画するテキストの様々な表示属性(文字の太さ、文字の位置、文字の高さ、文字の色、文字列の内容、塗潰しパターン、塗潰し色、透過有無)も、図形プロパティの内容を変更することで自在に変更できます。下図をご参照し、いろいろお試しください。

03.    

テキストの追加

編集コマンドツールバーに並ぶボタンのうち、「テキスト」を押すと、「図形プロパティ」が、次ページの図のようになり、地図上のマウスカーソルに追随するように「テキスト」という文字列が現れます。

01.    

この状態で地図上の狙った場所を左クリックすると、「テキスト」という文字列がその場所に描画されます。

02.    

描画するテキストの様々な表示属性を、図形プロパティの内容を変更することで自在に変更できます。ペアとなるシンボルが存在していないことを除けば、文字付きシンボルの文字属性、面属性とまったく同じ内容と方法となります。

03.    

線の追加

編集コマンドツールバーの「線」を押すと、図形プロパティが下図のようになります。

01.    

この状態で地図上の狙った場所を左クリックすると、そこを始点とした線分を下図のように描画します。終点にはマウスカーソルが来て、その動きに追随します。

02.    

続いて、2点目、3点目と地図上を左クリックしていくと、それらをつなぐように連続した線分が描画されていきます。最後にダブルクリックすると、描画が終了します。

03.    

事前に描画する線の様々な表示属性(線サイズ、線スタイル、線色)を、図形プロパティ内で設定しておくと、下図のように様々な見栄えの線を描画することができます。いろいろとお試しください。

04.    

線の属性を変えて描画している例

四角の追加

編集コマンドツールバー「四角」を押すと、図形プロパティが下図のようになります。

01.    

この状態で地図上の狙った場所を左クリックすると、そこを始点とした四角形を下図のように描画し始めます。終点にはマウスカーソルが来て、その動きに追随します。四角形の大きさが決まったらもう一度左クリックして、描画終了です。

02.    

事前に図形プロパティの内容を変更しておくと、様々な表示属性(線サイズ、線色、塗り潰しパターン、塗り潰し色、透過の有無)の四角形を描画できます。

03.    

ポリゴンの追加

編集コマンドツールバーの「ポリゴン」ボタンを押すと、図形プロパティが下図のようになり、設定した表示属性(線サイズ、線色、塗り潰しパターン、塗り潰し色、透過の有無)でポリゴンを描画することが出来ます。描画の進め方は「線」のときとまったく同じで、最後にダブルクリックすることでポリゴンが完成します。

01.    

円の追加

編集コマンドツールバーの「円」ボタンを押すと、図形プロパティが下図のようになり、設定した表示属性(円の個数、線サイズ、線色、塗り潰しパターン、塗り潰し色、透過の有無)で円を描画することが出来ます。最初の左クリックで円の中心を設定後、マウスカーソルの動きに応じて円の大きさが変わります。

01.    

ユーザー図形の編集コマンドツールバー図形の追加機能
シンボル描画用の図形プロパティ

〈 図120:シンボル描画用の図形プロパティ 〉

地図上にシンボルを複数描画した様子

〈 図121:地図上にシンボルを複数描画した様子 〉

シンボルパレット

〈 図122:シンボルパレット 〉

文字付きした様子描画用の図形プロパティ

〈 図123:文字付きシンボル描画用の図形プロパティ 〉

文字属性、面属性を変更して描画した例

〈 図124:文字属性、面属性を変更して描画した例 〉

テキスト描画用の図形プロパティ

〈 図125:テキスト描画用の図形プロパティ 〉

線描画用の図形プロパティ

〈 図126:線描画用の図形プロパティ 〉

線の描画開始状態

〈 図127:線の描画開始状態 〉

線の描画完了状態

〈 図128:線の描画完了状態 〉

〈 図129:線の属性を変えて描画している例 〉

四画描画用の図形プロパティ

〈 図130:四角描画用の図形プロパティ 〉

四角形の描画

〈 図131:四角形の描画 〉

図形プロパティの内容、描画される四角形

〈 図132:図形プロパティの内容と、描画される四角形 〉

ポリゴン描画用の図形プロパティと、実際の描画の様子

〈 図133:ポリゴン描画用の図形プロパティと、実際の描画の様子 〉

円描画用の図形プロパティと、実際の描画の様子

〈 図134:円描画用の図形プロパティと、実際の描画の様子 〉

円の場合、図形プロパティの中の「半径」は事前に設定する項目ではなく、円を描画する際のガイド情報となっています。始点を指定した後、マウスカーソルを動かしますと、その動きに併せてこの半径の数値が増減しますので、それを見ながら円の大きさを決めることが出来、便利です。

02.    

下図は、図形プロパティを変えて描画した円の一例です。円の個数を事前に複数に設定しておくと、このように同心円を描画することができます。

03.    

半径指定円の追加

「半径指定円」の追加は、ある一点を除いて、あとは「円」と全く同じです。その一点とは、円を描画する前に、「半径をキーボードから指定できること」です。「円」の場合は、図形プロパティ内の「半径」は、円の動きに併せて増減するガイド情報でしたが、今回はこれをキーボードから設定することによって、地図上に1クリックで固定化された大きさの円を描画することができます。下図のように、同じ大きさの円を複数描画するのに便利な機能です。

01.    

円描画用の図形プロパティを変えて円を描画した結果

〈 図135:円描画用の図形プロパティを変えて円を描画した結果 〉

半径指定円を複数描画した例

〈 図136:半径指定円を複数描画した例 〉

ユーザー図形の編集コマンドツールバー:図形の編集機能

図形の編集機能

図形を選択

1図形を選択しプロパティ変更:
地図上の図形を1つ選択すると、下図のように選択状態となり、図形プロパティがその図形の状態を示します。ここで各種設定を変更すると、その通りの結果を得られます。下図は、四角形を選択後、設定を変更した例です。

01.

四角形の表示属性を変更

〈 図137:四角形の表示属性を変更 〉

複数図形を選択しプロパティ変更:
地図上の、ユーザー図形が存在していない場所を左クリックしながらカーソルを移動すると、下図のようにユーザー図形選択用の赤四角が現れます。この赤四角に含まれたユーザー図形はすべて選択状態となります
(あるいは、キーボードの【ctrl】キーを押しながら図形を順番に選択していっても、同じ結果が得られます)。
このように複数が選択された状態ですと、図形プロパティの内容は、「選択されている図形群の種別に共通な項目のみ」となります。下図では四角形と円が同時に選択されていますので、これら2種類に共通した項目として、線属性と面属性のみが表示されています。この状態で各種属性を変更しますと、下図のように四角と円の表示属性が同時に変わります。

02.    

図形を複数選択後、表示属性を変更した例

〈 図138:図形を複数選択後、表示属性を変更した例 〉

選択された図形の大きさや形状を変更する:
シンボルとテキストを除き、選択状態にある図形はすべて、マウス操作でその大きさや形状を変えることができます。選択状態にある図形には、下図のような黒い四角(コントロールボックス)が複数表れます。これをドラッグすることで各ユーザー図形の形状を変えることができるのです。

03.

コントロールボックスと、形状変更の例

〈 図139:コントロールボックスと、形状変更の例 〉

選択された図形を移動する:
選択状態にある図形はすべて、マウスでドラッグして地図上を移動させることができます。選択状態にある図形のうち、
「形状を変更できるコントロールポイント以外の場所」をドラッグします(もし、形状を変更できるコントロールポイントをドラッグすると、形状が変わってしまいます)。上記の条件を満たすなら、例えば円の上や線の上など、どこでもドラッグして移動することができます。

04.    

選択された図形をコピーする:
選択状態にある図形をドラッグして地図上を移動させる際、
【 Ctrl 】キーを押しながら行うと、まるごとコピーされます( コピーはボタン操作でも可能です) 。

05.    

選択された図形をコピーする

〈 図140:+【 Ctrl 】キーでコピー 〉

アンドゥ(元に戻す)・リドゥ(「元に戻す」の取り消し)

アンドゥとリドゥ

〈 図: 〉

アンドゥ(元に戻す):
編集コマンドツールバーに並ぶボタンのうち左から2番目、上図の左側のボタンがアンドゥボタンです。アンドゥは、ユーザー図形に関する、あらゆる操作を取りやめ、一つ前の状態に戻す機能を持ちます。アンドゥは、
【 Ctrl + z 】というキーボード操作でも実行できます。

01.    

リドゥ(「元に戻す」の取り消し):
編集コマンドツールバーに並ぶボタンのうち左から3番目、上図の右側のボタンがリドゥボタンです。 リドゥは、アンドゥの逆の機能を持ちます。
【 Ctrl + y 】というキーボード操作でも実行できます。

02.    

切り取り・コピー・貼り付け・削除

切り取り:
選択状態にあるユーザー図形があるとき、このボタンを押すとそれをクリップボードにコピーしつつ、地図上から消去します。
【 Ctrl + x 】というキーボード操作でも実行できます。

01.    

コピー:
選択状態にあるユーザー図形があるとき、このボタンを押すとそれをクリップボードにコピーします。
【 Ctrl + c 】というキーボード操作でも実行できます。

02.    

貼り付け:
上記の2機能、でクリップボードにコピーされた内容を、地図上にペーストする機能を持ちます。
【 Ctrl + v 】というキーボード操作でも実行できます。

03.    

削除:
選択状態にあるユーザー図形を、削除します。キーボードの
【 Delete 】キーを押すことでも、削除を実行できます。

04.

ユーザー図形のメニュー内容

〈 図141:ユーザー図形のメニュー内容 〉

名前をつけて保存

このコマンドをダブルクリックすると、地図上のユーザー図形に新規ファイル名をつけて保存することができます。

同じ内容のユーザー図形も、ファイル名を変えて保存できます。

ユーザー図形に名前をつけて保存ダイアログ

〈 図142:ユーザー図形に名前をつけて保存ダイアログ 〉

上書き保存

このコマンドをダブルクリックすると、地図上のユーザー図形を、今開いているファイル名の下に保存します(拡張子=uss)。

もしまだファイル名を持っていなかったら、「名前をつけて保存」と同じ保存ダイアログが開かれて、ファイル名を要求されます。

開く

このコマンドをダブルクリックすると、ファイル選択ダイアログが開き、ディスク上に保存されているユーザー図形ファイル一覧が表示されます。その中から一つを選ぶと、選択されたユーザー図形ファイルが地図上に開かれます。
 

一覧

保存されている全ユーザー図形ファイルの一覧が表示されます。この一覧から一つを選んでダブルクリックすると、地図上にユーザー図形が開かれます。

ファイル数が増えてきた場合のために、整理用のフォルダを自由につくることができるようになっています。「一覧」フォルダの上でマウス右クリックすると、「フォルダの作成」メニューが出てきますのでそれを選択し、名称を決めます。フォルダの下にまたフォルダを作ることもできます。ユーザー図形ファイルはドラッグしてフォルダに移動します。

ツリー上のユーザー図形ファイル名の上でマウス右クリックして、削除、名称変更を行うこともできます。作ったフォルダもまったく同様に扱えます。

距離・面積の表示

ユーザー図形の中の距離や面積を持つもの(線、四角、ポリゴンの3種類)は、新規追加で描画した直後、もしくは図形選択されている間、その距離と面積を画面に表示することができます。

このコマンドをダブルクリックすると、下図のようなウィンドウが開きます。その状態で地図上のユーザー図形を選択すると、その内部に、線=距離、四角=距離・面積、ポリゴン=距離・面積の各計算結果を表示します。

距離と面積の表示

〈 図143:距離と面積の表示 〉

手描きエリアにコピー

ユーザー図形の中で、面積を持つもの(四角、ポリゴン、円の3種類)を、統計エリアやCSVポイント集計用の「手描きエリア」にコピーする機能です。

この機能により、例えば主な駅周辺2kmのエリアをユーザー図形として保存しておいて、それをいつでも手描きエリアにコピーして、統計エリアやCSV ポイントの抽出や集計に役立てることができるのです。

メインツリー上の「手描きエリアにコピー」をダブルクリックすると、今表示されているユーザー図形のうち、四角、ポリゴン、円の3種類が自動的に手描きエリアにコピーされ「手描きエリア抽出ツールバー」が画面上部に現れます。

手描きエリアから移動

「手描きエリアにコピー」とは逆に、統計エリアやCSV ポイント集計用に描画された円やポリゴンを、ユーザー図形に移動してくる機能です。

コピーではなく移動としたのは、手描きエリアとユーザー図形の双方を行ったり来たりしても、ユーザー図形を無用に増やさないようにするためです。

メインツリー上の「手描きエリアから移動」をダブルクリックすると、今表示されている手描きエリア図形(ポリゴン、円)をユーザー図形に移動します。その結果、手描きエリアからは図形が消されることになります。

オプションの「到達圏ポリゴン」は貴重な情報ですので、ユーザー図形に移動して名前をつけて保存することで価値が生まれます。

抽出用手続きエリアから、複数の到達圏ポリゴンをゲット

〈 図144:抽出用手描きエリアから、複数の到達圏ポリゴンをゲット 〉

ユーザー図形の消去

このコマンドをダブルクリックすると、確認メッセージの後、地図上のすべてのユーザー図形を消去します。

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